シナジスについて知る

監修:
北海道大学病院 周産母子センター
診療教授
長 和俊 先生
  • RSウィルス感染症とは?
  • シナジスとは?
  • 適応症について
  • シナジスと予防接種の違いについて

RSウイルス感染症とは?

RSウイルスってなに?

冬になると毎年かぜが流行します。
かぜの原因となるウイルスには何百という種類がありますが、その中でも最も乳幼児に感染しやすいウイルスがRSウイルスです。
ほとんどのお子さんが2歳までに一度はRSウイルスに感染すると考えられています。
聞きなれない名前ではありますが、RSウイルスはじつはとても身近にいて、赤ちゃんの健康をおびやかす存在なのです。
RSウイルスは、秋から春までというかなり長い期間にわたり流行が続きます。
10月くらいには警戒をはじめて、4月くらいまで気を抜かないことが必要です。

RSウイルスに感染すると…

大人がRSウイルスに感染しても、軽い鼻かぜ程度でおさまることがほとんどです。
赤ちゃんが感染した場合も、通常は38〜39度の発熱や鼻水、せきなど普通のかぜの症状が出て、8〜15日くらいで治ります。
しかし、なかには細気管支や肺などの下気道と呼ばれる深いところに炎症がおよぶことがあります。
はじめてRSウイルスに感染した乳幼児の25〜40%に細気管支炎・肺炎の兆候が見られ、0.5〜2%の乳幼児が呼吸困難などにより入院しています。入院が必要となるお子さんの大部分は、生後6ヵ月未満の赤ちゃんです。
早産児は、早く産まれてきた分、母親から受け取る抗体も少なく、また呼吸器の機能が未発達なため、重症化する危険性が高くなります。生まれつき呼吸器に病気を持っているお子さんも、同様に注意が必要です。